学に恋して 〜アカデミズムの扉を開く〜

勉強が趣味の一橋大学経済学部1年生が、日々様々な人から学んだことを綴ります。

2019年ノーベル経済学賞まとめ Part1

お久しぶりです!

本日は私のブログに辿り着き、この投稿を見つけていただき、本当にありがとうございます。

このブログでは、毎日の生活での「学び」を中心に気になったトピックを綴っていくつもりです。良かったら読んでいってください!

 

今回から全4回にわたって、2019年のノーベル経済学賞を解説したいと思います。

私は経済学研究会というサークルに所属しており、週に一度くらいのペースで勉強会というのを開いています。

昨日の勉強会でのトピックがノーベル賞についてだったのですが、みんなに説明している時に、

これはブログに上げよう!

と思い立った次第です。

 

今年の受賞分野は

開発経済学

経済学もさまざまな分野がありますが、開発経済学

開発経済学(かいはつけいざいがく、英:development economics)は、途上国の経済問題を分析する、経済学の一分野[1]。貧困や飢餓、栄養失調、失業、低賃金労働、低教育水準、女性差別、乳幼児や妊婦の高い死亡率、HIVマラリアなどの感染病の蔓延、環境問題や水問題、汚職、貿易政策や債務問題など扱われるトピックは幅広い。

(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/開発経済学)

Wikipediaで説明されています。

開発経済学の「開発」は、途上国の経済開発を意味しているんですね。

日本に住んでいると実感が湧かないのですが、世界にはまだまだ貧困や飢餓に苦しんでいる人々がたくさんいます。

開発経済学

発展途上国が抱える課題とその解決策を分析する

学問分野であり、

さまざまな格差を解消するために効果的な方法を見つけるのがゴールになっています。

 

そして、この開発経済学の分野から3人の受賞者が輩出されました。

一人目は マイケル・クレーマー(55歳、米)

ハーバード大学教授で、RCTの先駆者です。

 

・・・RCT??

聞きなじみのない言葉ですよね。

この

RCT

という単語は、今回の連載のキーワードになります。

以後の投稿で説明します!

 

二人目は エステル・デュフロ(46歳、仏)

「貧困と戦うジャンヌ・ダルク」の異名を持つ彼女は、MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者です。

三人目は アビジット・バナジー(58歳、印)

デュフロと同じくMITの研究者である彼は、デュフロの師匠であり夫という関係です。二人は共同の論文を多数書いています。

 

そして、ノーベル経済学賞受賞の決め手となったのが

「貧困解消のための実験的アプローチにおける貢献」

だそうです。

 

今回のノーベル賞受賞のポイントを3つに分けると

①「開発経済学」の課題

②経済学での「実験」の導入

③経済学は、理論からエビデンス

となります。

 

次回は

①「開発経済学」の課題

を扱います。

 

実は、この分野がノーベル賞を受賞するのはなんと40年振りだそうです。

長年の間、開発経済学は課題を抱えたままでした。

その課題とは一体、、、?

受賞者たちはどうやってその課題と戦ったのか?

 

サクサク読めるよう、さっぱりと書いていきたいと思います。

次の投稿をお待ちください。