学に恋して 〜アカデミズムの扉を開く〜

勉強が趣味の一橋大学経済学部1年生が、日々様々な人から学んだことを綴ります。

ハッピー度を測る?Part2

 

こんにちは。ゆでたまごです。

 

休日だというのに、今日もまたロージナ茶房に来てしまいました。今度は妹と。

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日曜日のお昼過ぎだけあって、大賑わいでしたね。学生よりは地元の方が多く来ていて、みんなカレーとかパスタを小皿に分け合ってました。近くでお茶していた素敵な女性2人と、ひょんなことから仲良くなりました。いろいろなお話をしていただいて、とっても楽しかったです。ロージナでのいい思い出がまた一つ増えてしまいました。

 

そういえば、功利主義についての記事をほったらかしにしていましたね…。この前気づきました。哲学者は一生をかけて考え続けているので、やっぱりその理論は深くてむずかしめですね…。習いたての私が軽々とまとめ上げられるものじゃないですね、やはり。

でも、でも、なんですけど、気難しそうな哲学者たちが気難しそうな言葉で書いているから身構えちゃうけど、よくよく読んでいたら、彼らも案外みんな考えたことあるようなこと言ってたりとか。著書を読んでいる時、確かにそういうこと考えたことあるなぁって気づかされることも多いですね。

 

今回の功利主義も、いかにも難しそうだけど、外見ほどじゃないかもしれないです。見た目はメッチャ恐そうだけど、中身はいい奴、的な。いわゆる「ツンデレ」系でしょうか。もはや彼らのツンデレっぷりにギャップ萌えしちゃってください。笑  あとはこれを読んでくれている皆さんに私がその魅力を伝えられればいいんですけどね。

 

前回は、いっちばん最初に「功利主義」というアイディアを発明したベンサムの考えをなぞりました。ハッピー度(=効用)を足しちゃえ!!!嬉しさ度合いの合計が多い方が勝ち!終了!!

彼は「嬉しい」「悲しい」という感情を数字で測っちゃえ!そしたらみんなの「嬉しさ度合い(=

的な割と簡単な理屈。当時どれを選んだらみんなハッピーになるんだろう?と悩んでいたイギリスの政治家たちに受け入れられたのも納得ですかね。

 

 

だが、しかし。誰かがなんか言えば「それ違くない?」とか言い出す人がいるのがいつものパターンです。功利主義の場合は反発も大きかった模様。嫌う人もいる理由はなんだと思いますか?

 

功利主義の決定的な欠点。それは、

とりあえずみんなの「嬉しさ」を足しちゃうから、もしそのチョイスがめっちゃめっちゃ嫌な人がいても、他のみんながいいというなら無視されてしまう

事です。功利主義が世に出たのは18世紀の終わり頃。福祉なんて誰も考えてない時代です。ちょっとぐらい犠牲が出ても、結局トータルでメリットが大きい方にしない?そんな考えが普通だったのかもしれません。だって社会はまだまだこれから。いち早く発展することが最重要視されていたのでしょう。

 しかし、ベンサムが亡くなってから、当時の人々には思いもよらなかっただろう様々な変化が起こりました。例えば、今まで不当に扱われていた少数派がついに声をあげたこと。ここでは詳しくは書きませんが、功利主義の原則にのっとれば少数派は抑圧されてしまいます。ですから、少数派の人々の人権を守るためには、功利主義そのものを見直す必要が出てきてしまったのです。

 

ここまで3回にわたって功利主義について連載をしてきましたが、功利主義もほかの思想と同じくかなりControversialで、私自身いろいろなことを考える必要がありました。

功利主義に限らず、経済学は時に批判されることも多いですが、私が勉強して思ったのは、どの経済学者も社会を良くしようと本気だったということです。本気のメッセージだからこそ、何百年経った今もなお彼らの思想は活きつづけているのだと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもまだまだ投稿するつもりなので、ぜひ見に来てください。